住まいの顔!内覧会で「玄関」をチェック

  • Update: 2016-06-03
住まいの顔!内覧会で「玄関」をチェック

「玄関」は「家の顔」といわれます。家の第一印象を決める、大切な場所です。広さやインテリアなど、見た目にこだわる方も多いでしょうが、機能的にも不具合はないかしっかり確認したいものです。

今回は、新築戸建ての内覧会でチェックしたい玄関周りのポイントを、ホームインスペクションの現場実例とともに解説します。

新築一戸建て引き渡し前チェック(内覧会立会い・同行)

ポイント1.玄関ドアを開けてみましょう

玄関ドアをいっぱいに開いてみましょう。外壁などにドアの取っ手が接触してしまう場合があります。

現状では傷や凹みが見受けられなくても、強風時などの勢いでドアがぶつかり破損するおそれもあります。そのような場合は、戸当たり(ドアストッパー)の設置も検討したほうが良いでしょう。

ポイント2.玄関ドアを閉めてみましょう

玄関ドアには「ドアチェック」や「ドアクローザー」などと呼ばれている、ドアを自動的に閉鎖させる機能を持たせてあります。これらがきちんと作動するかを確認しましょう。次の写真ではドアチェックが外れてしまっています。

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ちなみに、ドアが閉じるのにかかる時間は、ある程度調整できます。通常は4~6秒程度で閉鎖するようになっているのですが、なかには3秒程度で勢いよく閉 鎖することも。お子さんや高齢者の方が利用される場合、あまり速い速度で閉鎖すると手をはさんだりして危険なことがあります。もう少し遅くしたいとか速く したいとか、調整の必要を感じたら施工会社にお願いしてみてください。

合わせて、「ドアガード」もチェックしましょう。ドアガードが噛みあわない場合もあります。施錠はできても建付けに微妙な誤差が生じていると思われますので、しっかり調整してもらいましょう。

ポイント3.床タイルをチェックしてみましょう

玄関ポーチや玄関内のタイルに不具合がないか確認してみましょう。ホームインスペクションの現場では、打診棒という金属製の棒を用いて確認しますが、デッキブラシの柄のようなものでも代用できます。

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打診棒を転がすと、まれに甲高い音のする箇所があります。原因として、タイル一枚一枚の厚みのバラツキや、下地の厚み調整の違いなどが考えられます。現状では特に歩行上の支障がなくても、将来的にタイルに浮きや亀裂が生じる可能性があります。

この場合は、まず通常の衝撃で割れない程度の状態であるか確認するとともに、今後割れが生じた場合の対応について施工会社に相談することをおすすめします。

4.設備の取付を確認しましょう

玄 関周りには様々な設付帯物や設備されています。これらが真っ直ぐに固定されているかをチェックしましょう。大切なのは、実際に手で触って「しっかりと固定 されているか」「ぐらつきがないか」を確認すること。一見まっすぐに固定されているようでも、少し触っただけで傾いてしまうこともあります。

例えば次の写真では郵便ポストが斜めになってしまっています。見た目にも目立つ部分ですので、直しておきたいところです。


家は人の手作りのため、どうしても「ヒューマンエラー」は発生しがちです。しかしながら、入居前に点検しておけば早期に発見できる不具合もたくさんあります。
「入居してから気付いた!」となる前に、内覧会の段階でしっかりチェックしていきましょう。