一戸建てを建てるならどこに頼む?工務店?それともハウスメーカー?

  • Update: 2017-04-23
一戸建てを建てるならどこに頼む?工務店?それともハウスメーカー?

「ハウスメーカー」「工務店」「パワービルダー」・・・。
新築一戸建てを購入する際、悩みどころなのが「どこに家を建ててもらうか」。
人それぞれ重視したいポイントは様々ですし、「絶対ここなら大丈夫」とは一概にいえないので、難しいところです。さくら事務所の第三者現場チェックサービス「新築工事中ホームインスペクション(第三者検査)」でも、工事が進むにつれて不安を感じるようになった・・・というお問い合わせも頂きます。そんな事態にならないよう、安心してお任せできるパートナーを見つけたいですね。

今回は「ハウスメーカー」「工務店」「パワービルダー」のメリット・デメリットを比較しつつ、おすすめの選び方をお伝えします。

新築一戸建て引き渡し前チェック(内覧会立会い・同行)

ハウスメーカーのメリット・デメリット

ハウスメーカーとは、全国規模で展開する大手住宅建設会社のことです。

メリット デメリット
  • ブランド力・会社の資金的な体力がある
  • ノウハウの蓄積がある
  • 価格が比較的高い
  • 担当者の移動が多い

施工や人材の質は一定のレベルが保たれているといっていいでしょう。ただし、不具合や欠陥がゼロというわけではありません。一方で、非生産部門や、独自研究所、広告費用などへのコスト要因から、価格は高めの傾向です。また、担当者の異動なども相対的に多い傾向にあります。

工務店のメリット・デメリット

工務店とは、主に職人(トビ、大工、左官、板金、電気、水道その他)などの手配を行うなど、専門工事業者をマネジメントする建築会社のことです。

メリット デメリット
  • 費用対効果が一般に高い
  • 自由度が高い
  • 工務店ごとのばらつきが大きい
  • 長期的なアフターフォロー面で不安が残る

注意すべきなのは、工務店ごとのばらつきが大きく、一概にはくくれないということ。

ハウスメーカーの住宅よりも立派な建物を安く提供しているすばらしい工務店もあれば、建築基準法などの法改正も知らず旧態依然とした建物を作るなど、顧客本位の姿勢が見られないところもあります。良心的な工務店さんを見つけることがポイントとなります。

また、地元工務店等、小規模な会社は今の社長の代で閉めてしまう(会社がなくなる)ケースもあり、アフターフォロー面に関しては、大規模な会社と比較すると不安が残るのも事実です。

パワービルダーのメリット・デメリット

パワービルダーとは、住宅を初めて購入される方(住宅一次取得者)をターゲットに建売住宅を建築販売する業者の事です。ここ数十年で急激に台頭してきた新興の中堅業者が中心です。

メリット デメリット
  • 品質の割に価格が安い
  • 施工・人材の質にばらつきがある
  • 企業ごとのばらつきがある

10年、20年前、これらパワービルダーと呼ばれるところは「安かろう、悪かろう」と評される時期もありましたが、現在では設計、施工品質ともにかなりレベルアップし、大手ハウスメーカーと遜色のないレベルにまで来ているところも見受けられます。

課題はまず、現場による施工品質にばらつきが多いこと。さくら事務所のホームインスペクション(住宅診断)の経験の中では、ここのA現場はばっちりなのにあちらのB現場の工事はちょっと・・・ということがよくあります。

価格は安くて魅力的な一方、現場の工事と人材の質にばらつきがある、ということです。また、一口にパワービルダーといっても各企業によってばらつきがあることも知っておいてください。

どうやって選べばいいの?

まず、主な判断基準として挙げられるのは、金額重視なのか、メンテナンスも含めて長くお付き合いをしたいのか?といったところでしょう。ご近所に信頼できる業者さんがいるのであれば最良でしょうが、良し悪しの判断が難しいのも事実です。可能であれば、その業者さんの施工した(もしくは施工中の)物件を見学させてもらうのも一案です。

また、実績もぜひ確認しておきたいところです。目安として工事会社は採用してから少なくても1年以上、現場担当者は3件程度以上は実績がある方が良いでしょう。1年・3件以上とは、健全な会社組織や体制であれば、初めて経験し、そこでの問題を洗い出し、改善することが1回は必ずできているという目安の期間と件数です。実績が少ない場合は、設計・工事は検討できる時間を十分に確保しているか、経験者・専門の担当者を別に付けているかなど、バックアップ体制を確認することも有効です。

さらに、担当者との相性も大事な要素です。数社ピックアップした上で、見積りを依頼し、プランや金額の妥当性とともに、担当者の人柄(話しやすさや誠実さ等)も比較してみることをおすすめいたします。

どこに工事を頼むかは決まったけれど、やっぱり工事中のチェックは自分たちだけでは不安・・・という方には、さくら事務所の第三者現場チェックサービス「新築工事中ホームインスペクション(第三者検査)」のご利用をお勧めしています。

一度不安になってしまうと、工事が進むにつれて「欠陥住宅」「施工不良」「突貫工事」「手抜き工事」なんて言葉が頭をよぎってしまう・・・なんてケースもあります。

せっかくのマイホーム、安心できるところにお任せして気持ちよく完成を迎えたいですね。会社選びに迷ったら、第三者のプロに相談しましょう。