3月引渡しに注意!新築一戸建 突貫工事の施工不良を避ける方法

  • Update: 2016-01-12
3月引渡しに注意!新築一戸建 突貫工事の施工不良を避ける方法

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3月は転勤や入学に向けて新築住宅の引渡しが集中する時期であり、建設に遅れが生じる可能性も高くなります。そのため、3月引渡し物件には「突貫工事」による施工不良が生じやすいといわれています。「こんなはずじゃなかった……」と後悔する前に、ホームインスペクター(住宅診断士)が事例をもとに「危ない突貫工事の避け方」についてご紹介します!


現場を確認してみましょう

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現場を見に行き、お引渡し日から逆算して工事の状況を確認してみましょう。遅れている様であれば、のちに突貫工事の可能性も高くなります。

木造一戸建ての場合、工事の期間(工期)として、基礎工事に1ヶ月、柱や梁の組み立てや防水に1ヶ月、断熱や設備取付、電気配線に1ヶ月、仕上げや引渡し準備で1ヶ月、合わせて4ヶ月が一つの目安となります。

しかし、庭や堀、生垣といった外構の工事まで含むと厳しくなってきます。もともと仕上げの決定の遅れや天候不順、繁忙期の職人不足があると延び易く、更に外構も含むとなると突貫工事になる可能性も高くなります。

社内検査は適切か確認しましょう

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社内検査実施のタイミングと、現場担当者と社内検査のチェック体制はどうなっているか確認します
ハ ウスメーカー、工務店、デベロッパーには、建物をお引渡しするまでの工事中に、工事の節目に現場担当者が検査したり社内検査を行い、それまでに出来たとこ ろが適切な状態かを確認します。検査により問題があれば是正をする訳ですから、堅実に実施されている現場の施工はそれなりの品質があることになります。
よって、現場や工事担当者任せになっている場合は見落としの可能性も高くなります。きちんと社内検査の結果を見せてもらえるか聞いてみましょう。また、第三者の専門家に現場の状況をチェックしてもらうという方法もあります。

引渡し日を遅らせるなら

突貫工事の恐れがある場合、引渡し日を遅らせて工事をしっかりしてもらうの も一つの手です。また、内覧会(竣工検査)で突貫工事による施工不良が判明し、修繕工事が引渡し日に間に合わなさそうな場合も、引渡し日延長を申し入れる ケースもあります。ただし、ローンを組んでいる銀行など関係する会社の都合もあり必ずできるとは限りませんので注意してください。
工期を遅らせる間合いは
・工期を延ばしたことにより他の現場が優先とならないようにする
・遅延により生じる損害についての解決をしておく
この2点を確実に交渉しておきましょう。
また、確実な工事完了日(竣工予定日)と引き渡し日が記入され、先方の社印が押印された書面を交わしておくことをおすすめします。