マンション居住者必見!西日軽減アイテム「ガラスフィルム」とは?

  • Update: 2015-08-14
マンション居住者必見!西日軽減アイテム「ガラスフィルム」とは?
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さくら事務所 編集部
新築マンション内覧会立会い(同行)

遮るものが少ないというマンションの魅力。実は・・・

景色

マンションの中層・高層階は、一戸建てに比べると周りの建物に日差しを遮られることがあまり多くありません。
そのため、「日当たりが良い」とメリットに感じて住んでいるマンションが、初夏から初秋にかけては「暑すぎる!」となってしまうかもしれません。

断熱対策として二重サッシにしてみようかな?
そう思っても、共用部分にあたる窓ガラスを修理・交換するのには、管理組合の承認が必要となるのがほとんど。
簡易的にできる西日対策としてカーテンで防ぐ方法がありますが、明るさや眺めの良さも遮ってしまうのはなんだか残念ですよね。

そんなときのお役立ちアイテム、「ガラスフィルム」という製品があります。
このガラスフィルム、マンションの中層・高層階だとしても明るさはそのままで、暑さを少し軽減することができるのです。

日焼けの原因は「紫外線」、一方暑さの原因は?

紫外線

女性の方は特に、日差しを浴びると気になってしまうのは「紫外線」ですよね。
紫外線は人の肌や目に影響を及ぼすだけではなく、家具や内装が色あせる原因にもなります。

では、日差しの”暑さ”の元はなんでしょう。
それはズバリ「赤外線」です。
いまのガラスフィルム製造の技術では、赤外線は100%カットすることは難しいです。
しかしそれでも、夏の紫外線を50~90%遮断することができる製品があります。

赤外線を遮ることができるフィルムを「遮熱フィルム」などと呼びます。

(注意1)赤外線をカットできても、外気に触れている以上ガラスそのものが暑くなりやすいため、暑さがまったくなくなるわけではありません。
真夏などはフィルムを貼っていても窓周辺は高温になることがあります。
(注意2)1枚のガラス面積がとても大きい窓や、火災時の飛散防止用網入りガラスの窓などは、遮熱フィルムを貼ると「熱割れ」が起きるため施工できないことがあります。
依頼する施工店に施工可否を確認しましょう。

管理組合の承諾なしで施工できる

窓

遮熱フィルムの利点、それは室内のガラス表面(=専有部分)に貼るため、マンションにお住まいの方でも管理組合の承諾なしに施工することが可能なことです。
ガラスに水を拭きかけてくっつけるという簡単な作業でできるため、工事音は一切出ず、近所の方にも迷惑をかけることはありません。

(遮熱フィルム参考商品)

3M 透明ウィンドウフィルム

(注意1)透過性が高い製品は、適切に施工してもらえれば景色の色が変わったり濁って見えることはほとんどありません。
しかし、外から室内を見られない「ミラー効果」があるフィルムを貼る場合は、外観が変わる可能性があります。
念のために管理組合に事前に相談したほうがいいでしょう。
(注意2)ガラスの色や見え方の変化が心配な方は、発注する店に事前にサンプルなどを送ってもらうなどしてみましょう。

適切な施工を!

遮熱フィルムは防犯フィルムではないのですが、災害時などに万が一ガラスが割れたときに飛び散りにくくなります。
※防犯目的のフィルムも別途販売されています。
遮熱や防犯、飛散防止などの性能は、適切に施工されたときに発揮されます。
一見貼りやすそうに見えるフィルムですが、実際に気泡や隙間ができないよう貼るのはかなり難しいです。
ですので、大手フィルムメーカーでは、施工技術を持った指定の施工店にしか卸さず、製品が一人歩きしないようにしています。
「遮熱」をうたっている製品を見つけたときは、製品の保証を受けられる条件が何かを確認しましょう。