知れば後悔しない!DIY事前チェックポイント

  • Update: 2015-04-24
知れば後悔しない!DIY事前チェックポイント

DIYにチャレンジする方のために、後で後悔しないための「DIY」事前チェックポイントをホームインスペクターがご紹介します!

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室内はホルムアルデヒド対策品をチョイス!

さ まざまな建材に「化学物質」を発散する製品があります。特に「ホルムアルデヒド」は、多量に人が吸うとシックハウス症候群(化学物質により体調不良にな る)を発症する恐れがあるとされ、法律により建設時やリフォーム時などに極力発散しない建材を使用することが義務付けられています。

DIYは法律による規制対象ではありませんが、体調を悪化させる恐れがある建材はできるなら避けたいもの。そこで、材料を選ぶときには、ホルムアルデヒドの発散が少ないことを示すJISやJASの以下の等級が表示されている製品かどうかを確認しましょう。

「F☆☆☆☆」(エフ・フォースターなどと呼ばれます)
なお、建材の使用量が少なければ、
これより1つ等級が低い『F☆☆☆(エフ・スリースター)』
(若干、ホルムアルデヒド発散量が多くなる)を使用する選択肢もあります。

※等級の詳しい解説は住宅情報提供協議会による「住まいの情報発信局」でご覧いただけます。

海外の材料でF☆☆☆☆の表示がないものの場合、製品詳細を調べたり販売者に聞くなどして、その国の基準をクリアしているか、または化学物質の発散量が少ない確認が行われている製品かどうか確認しましょう。

使う場所の特徴にあった材料を!

水 がかかりやすい場所や日当たりが強い場所でDIYするときは、それらの影響に耐えられる材料かどうか確認しましょう。例えば、キッチンや洗面所など水滴が 飛んだり濡れた手で触ることが多い場所に、水がしみこみやすい建材を使ってしまうと、いずれ建材が変色したり変形、劣化することがあります。また、よく日 が当たる窓の至近であれば、直射日光に適さない材質だと、紫外線による変色が生じたり、太陽光による熱や乾燥で建材の変形が考えられるからです。

・水がかかりそうな場所で使う材料は「耐水性」「防水性」があるか
・日当たりが強い場所では熱や紫外線に強いか

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材料にその旨が表示されているかを確認したり、ホームセンターであれば使う場所や目的を詳しい販売員の方に伝えて適した商品を紹介してもらうなどしましょう。

下地と貼る・塗るもの、そして接着剤の相性が重要!

壁に塗料を塗ったり壁紙やその他建材を貼るとき、「貼られる・塗られる側=下地」と「貼る・塗るもの」、そしてそれらをくっつける「接着剤」のそれぞれの相性が合うことを確認します。

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例 えば、使用目的や使用する建材に合っていない接着剤を使うと、一時はくっついたように見えても時間が経つと剥がれてしまうことも。また、曲面に何かを貼る 場合、比較的柔らかく曲面に沿えるものを使わないと、接着剤の力だけではもたず、いずれ端から剥がれてきてしまうこともあります。

管理規約の違反はNO!

分譲マンションは、見た目に自分の所有物に見えるものでも、住戸の一部が「共用部分」に。管理組合の承認なしに個人で勝手に工事することが管理規約で禁止されているのが一般的ですので、規約に違反していないか確認しましょう。

【住戸内にある共用部分の例】
コンクリート製の壁・床・天井 / 玄関の鋼製ドア / 窓(ガラス・サッシ)

な お、管理規約で規定されていることに気づかず、うっかり違反しがちなDIYのひとつが床表面の素材の変更。たとえば「ダイニングセットのエリアだけ、 DIYでフローリングの上にタイルを敷きたい」と考えたとき、リフォームで床を交換するわけではないし・・・と管理組合への届け出をしないかもしれませ ん。

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で すが、管理規約に「床材は指定の遮音レベルの製品を使うこと」という決まりがあれば、表面材が変わることで、ダイニングチェアを動かすたびに周辺住戸への 音の響き方が変わるかもしれないのです。床表面に固い素材(フローリング含む)を重ねて貼る場合は、ご自身で行うDIYレベルであってもリフォームと同様 に考え、ルールに適合するかどうかを管理会社に相談し、必要があれば管理規約通りの手順で管理組合に申請しましょう。

言われてみれば特殊な ことではないこれらのことも、あらかじめ注意しておけば、いざ材料を買ったり作業を始めてから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しなくて済むかもしれま せん。これらのチェックポイントやメーカーサイト、ホームセンターをうまく活用しながら、DIYで理想のお部屋を作ってみてください!

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