泥棒はここを見ている!マンションの面格子をチェック

  • Update: 2014-12-24
泥棒はここを見ている!マンションの面格子をチェック

新築マンションの内覧会立会いや、中古マンションを契約前に室内のチェックを行うホームインスペクション(住宅診断)では、各種取り付け物がしっかり固定されているかをチェックします。

例えば、どんなところをチェックするかというと…

・ドアのレバーハンドル(ドアノブ)
・洗面室、浴室のタオル掛け金物
・手すり
・トイレットペーパーホルダー

これらが挙げられます。

そして、窓の面格子も取り付け物のひとつ!
ちゃんと固定されているかどうか?も併せてチェックするのです。

面格子は、住戸内に不正に侵入されにくいよう、共用廊下や1階の共用部分などに面した窓に取り付けられていることが多いです。

マンションの窓の面格子

こちら、窓のサイズにピッタリ合って、きちんと取り付けられているように見えますよね。

マンションの窓の面格子

しかし、ゆっくり引っ張ってみると……

マンションの窓の面格子を取り外した状態

この通り!面格子が取れてしまいました。
引き渡し前の内覧会で見つけたのでよかったのですが、このまま引き渡しを受けていたら?
地震などの繰り返しで突然面格子が落ちたり、または、不法侵入されてしまったかもしれませんね。

「まさか、こんな窓から入らないでしょ!?」と思うかもしれません。
しかし、泥棒は入りやすそうな家を下見するところから始めると言います。
居住者を装って、オートロック解除時にマンションのエントランスから共用部分に侵入(外階段や駐車場からよじ登って侵入するケースも!)。
玄関・窓の施錠有無や、上記のような面格子の固定状況などをこっそり観察しているのです。

なお、上記の写真は新築マンションの内覧会のときのものですが、このまま引き渡され、固定不良に気づかないままでいる物件があるかもしれません。
中古マンションの契約を検討している方も、念のために一度確認しておくと安心です。
一度は必ず面格子を手で触れ動かし、施工不良・欠陥がないか?泥棒が容易に入れない状態かどうか?をチェックしておきましょう。

参考:新築マンション「意味がない防犯対策」事例