マンション内覧会で床の水平をチェックする方法

  • Update: 2014-09-05
マンション内覧会で床の水平をチェックする方法
※戸建の内覧会(注文・建売)に関してはこちらをご覧ください。

ビー玉が転がる床は傾いているってホント?

最近は世間一般でも、マンションの内覧会でビー玉転がして床の水平を見ましょう!というアナウンスはあまり聞かなくなりましたし、ここ最近内覧会同行する現場では、実際にビー玉を転がしている方にお会いするケースはなくなりました。

専門家に調査を依頼しているので、必要ないからということもあるかと思いますが、何よりも、ビー玉転がして水平がわかるのは都市伝説ということに気付き始めたのではないでしょうか。

床の傾斜は水平器を活用してみよう

ビー玉は完全な球体ではないため、施工上問題がない平らな床であっても、置き方により転がることがあります。ビー玉で傾きがわかるのは、どのように置いても何度も同じ方向に転がるといったかなり大きな傾きの場合となります。

ホームインスペクターが、マンションの内覧会に同行させていただいて床の水平を見る場合は、オートレーザー水平器を使用します。

水平器

これは、施工会社さんも使用されているものですが、水平&垂直のレーザーを照射させて計測していくもの。

通常、こういったものを一般の方が内覧会でご準備されるのは難しいものですが、水平レベルを簡易的に調べるには、水平器でも簡単に調べることができます。

水平器2

水泡が目盛中央に位置すれば、水平。どちらかに偏れば、水泡が移動した方向に「高く」なっているということを表します。

用途としては、主に部分的な傾斜を見る場合に使用するので、厳密なものではありませんが、ビー玉転がすよりも、はるかに信憑性はあります。

たまに水泡を確認するまでもなく、“床に置いただけで傾きが!”という場合も。

マンション傾き マンション傾き3

さらに、床の傾斜だけでなく、壁に当てれば壁の傾斜も確認できるという優れもの。
既述の通り、もともと棚とかカウンターなど、部分的な水平を確認するためのもので、もちろん、ホームインスペクターもオートレーザーと併用してこの水平器を使用します。バルコニー排水溝の水勾配を確認したり、キッチン天板の傾きを確認したりします。

マンション設備傾き マンション設備傾き2

ホームセンターなどで数千円で市販されていますので、マンション内覧会、何をどう見ればいいのかわからない、という場合には持参してみるのもおすすめです。

気になる箇所があった場合は、施工会社・売主に確認をして、必要であれば引渡し前に補修をしてもらうようにしましょう。