住んでみてはじめて気になる!建物の断熱性能

  • Update: 2014-01-25
住んでみてはじめて気になる!建物の断熱性能
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さくら事務所 編集部

新築、中古に限らず、住まいを購入するときは駅からの距離や買い物、学校といった毎日の利便性が気になりますね。

また、家族がゆったりと暮らせるための面積や毎日使うキッチンなどの設備機器のグレード、建物の見た目といった外観が気になる人もいるでしょう。

そして、住宅ローンを利用するなら毎月の支払いだけでなく、マンションなら毎月負担する管理費や修繕積立金、駐車場使用料なども気になるところですが、住まい選びで意外と見落とされがちなのが、夏涼しく冬暖かいといった建物の断熱性能。

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建物の断熱性能が高い建物の場合、エアコンや床暖房などで一度お部屋全体を冷やしたり暖めたりすればその温度を長い時間が保つことができるため、電気代が安く済むためお財布にやさしく、エアコンや床暖房をつけ続ける必要がありませんので、二酸化炭素の放出量も少なくすることができます。最終的には地球規模で考えてもエコ住宅になります。

住まい選びの際にはこの断熱性能もよく調べてみないと、「夏暑くて冬は寒くて仕方ない」とか、「電気代が掛かりすぎて困る」など、住んだ後になって後悔することになるのです。

ちなみに、比較的築年数の浅い中古住宅や新築住宅を購入するときに、その建物やお部屋の断熱性能を調べる方法が、いわゆる「(設計・建設)住宅性能評価書」と呼ばれる書類。

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この住宅性能評価書の5つめの項目には、「省エネルギー対策等級」といった等級が4段階で表示されています。その等級が何番目なのか確認するだけで、ある程度その建物やお部屋の断熱性能が分かってしまうのです。

  • 等級4:もっとも新しい次世代省エネ基準(平成11年のレベル)
  • 等級3:新省エネ基準(平成4年のレベル)
  • 等級2:旧省エネ基準(昭和55年のレベル)
  • 等級1:省エネ対策が何も講じられていないレベル

ここで注意しておきたい点は、仮にあなたが選んだ住まいがもっとも新しい最大等級4の「次世代省エネ基準」であったとしても、その基準は今から10年以上前の基準であることから、それほどハードルの高い基準ではないことを覚えておく必要があります。等級3の新省エネ基準とはさらにひと昔前の基準になることから、20年以上前の基準になっていることに気をつけましょう。

なお、マンションの角部屋と呼ばれる妻側住戸や最上階は、他のお部屋(中住戸)に比べ外部に接する壁や屋根の面積が増えるため「夏は暑く」「冬は寒く」なります。こういったお部屋を選ぼうとしているときは、なおさらその建物やお部屋の断熱性能を調べておきたいところです。

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このように、建物やお部屋の断熱性能は家族の快適な生活だけでなく、ランニングコストといったお財布の中身にまで影響を与える大事な性能ですから、住まい選びには欠かすことのできない大事なポイントになります。