1月~年度末にかけては、新築物件のお引渡しが一年でもっとも多い時期です。実際、年明けに内覧会を控えているご家庭も多いのではないでしょうか?
また同時にこの時期は、工事も引き渡しに間に合わせるために、急ピッチで進められるあまり、施工品質にバラツキが出ることも。実際に内覧会での指摘事項も多くなる傾向にあります。
今回は、『新築一戸建て内覧会(竣工検査)立会い・同行』のご依頼を頂いた、ホームインスペクション(住宅診断)の事例をご紹介します。
知らずに引渡しを受けていたら・・・
床下内部に進入したところ、床面が濡れていました。売主側にて詳細調査を行ったところ、設備排水管からの漏水と判明。このまま知らずにお引渡しを受けて、入居後にキッチンやお風呂を使用していたら、さらに被害が拡大してしまうところでした!
全ての設備給排管を確認して補修を行い、問題なく引き渡しが出来ました。
新築なのに、カビ臭い・・・原因はコレ!
床下点検口を開けると『カビ臭』が・・・
換気扇周囲に白い斑点が・・・これは『カビ』です。このカビの原因は床下内部に換気扇が設置されていましたが、24時間換気をしなくてはいけないところ、ブレーカーがOFFになっていたため、換気がされていない状態でした。その結果、このように『カビ』だらけになってしまいました。引渡し前までに『カビ』を除去してさらに除菌をして無事、引き渡しを受けました。
大掛かりな補修が必要なことも・・・基礎の不具合
床下の基礎の立上り部分に、ひび割れを伴うサビ汁が発生していました。
売主側にて詳細調査を行ったところ、ひび割れしている部分に鉄筋があり、空気中の水分がひび割れ部分から鉄筋に到達し、中でサビてしまった事例です。建物を支える基礎の部分で新築時からこのようなケースを目の当たりにされると、購入された方も不安が大きいもの。引渡し前に大掛かりな補修工事をしてもらい、無事に引き渡しを受けることが出来ました。
工事中のミスや手抜きを防ぐなら、第三者による現場検査がおススメ
さくら事務所の「新築工事中ホームインスペクション(第三者検査)」
今回は「新築一戸建て内覧会(竣工検査)立会い・同行」で実際に見つかった事例の中でも、ご自身ではチェックの際に見落としがちな床下の不具合事例をご紹介しました。
写真のように、クローゼットや物入れ下部、キッチン・洗面脱衣室などに収納を兼ねた点検口などが設置されていれば、床下の点検はご自身でも容易にできます。
『開けて見る』これだけで、床下が漏水しているかを確認できることがあります。更に顔を入れて懐中電灯で覗き込めば、さらに範囲を広げて確認できることもあります。
竣工検査(内覧会)の際は是非、床下内部も忘れずにチェックしてみてください。
床下内部を点検する際は『屋根裏&床下に特化!【もぐるんです】』などのサービスもあります。ご検討されてみてはいかがでしょうか。