築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート 第5弾

  • Update: 2016-04-27
築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート 第5弾

リフォーム・リノベーションを控えている方に現場事例として参考にしていただけるよう、さくら事務所の研修センターとして活用予定の一戸建てリフォーム・リノベーションの様子を実況レポートします!

前回までの様子はこちらです
築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート第1弾
築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート第2弾
築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート第3弾
築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート第4弾

耐震補強計画も決まって、久々に動き出した現場にホームインスペクター(住宅診断士)と一緒に行ってきました。
ちょうど職人さんたちが床下の土を搬出しているところでした。
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鋤取り(すきとり)と言われる作業です。
こちらの物件は床下空間が狭かったため、(また道路から地面も高く、雨水が入る心配もなかったこともあり)床下の土を一部取り出し、コンクリートを流し込むための十分なスペースを確保します。
床下空間をしっかり確保することで、点検・メンテナンスがしやすくなります。
床下はどうしてもじめっと湿ってしまいがち。湿気は土台や床組などの構造木部を傷める原因になります。
特に今回の物件のように床下で土がむき出しになっていると、地表から上がってくる湿気があるので、コンクリートを流しみます。

職人さんのお邪魔にならないように、そそくさと2階へ。
2階は壁も剥がされていましたが、壁の内部にこんな問題が潜んでいました。
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エアコンのスリーブ(室外機と接続するために外部へ配管を通す管です)が筋違を欠いてしまっているのです。
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エアコン設置位置から考えても、どうしてこんなところに開けてしまったのか・・・と思いますが、
設備との構造の絡みはどうしても難しいところです。
設置された電気屋さんはこんなところに構造要素が隠れているとは思いもしなかったでしょう。
新築時の図面を参考にしていれば、避けられた事態かもしれません。
住宅の図面など保存しておくと、こうゆうときに活かされてきます。

リフォーム工事というと新築より簡単なのでは?と思われる方もいらっしゃるようです。
ですが、既存建物の状態を確認し、開けてみて初めて判明する新たな事実にも柔軟に対処するには、ある意味、新築以上の建物の知識が必要になるのです。
不安がある方はプロにご相談されることをお勧めします。