中古一戸建てホームインスペクション現場事例 ~バルコニー編

  • Update: 2014-02-28
中古一戸建てホームインスペクション現場事例 ~バルコニー編

中古一戸建てホームインスペクション(住宅診断)の現場でホームインスペクターがバルコニーについて指摘・アドバイスをした事例をご紹介いたします。

バルコニーは雨漏りの原因となりやすい部位であるため、劣化状況や不具合をしっかりとチェックし、状態に合わせて補修・メンテナンスをしたいポイントの一つです。


バルコニー 錆

1125_1

手摺金物に、塗装の劣化や錆が多く見受けられました。

【ポイント!】

早急にメンテナンスを行う事をお勧めします。


バルコニー 排水口

1125_2

バルコニーの排水口に落ち葉や土埃等が堆積し、詰まって水が流れていませんでした。雨漏りに繋がる恐れがありますので、清掃が必要です。


バルコニー 防水層

1125_3

バルコニーの床防水層の保護塗装面にひびや割れ等の不具合が複数見受けられました。劣化が進行すると雨漏りに繋がる恐れがあります。

【ポイント!】

早急にメンテナンスを行うのが望ましい状態です。


バルコニー 手すり/コーキング

1125_4

バルコニーの手摺のコーキングが破断しています。一般的に内部には防水紙があり、即雨漏りという構造にはなっていませんが、将来的に雨漏りの原因となりやすい箇所ですので早急に補修を行う事をお勧めします。


まとめ ~ホームインスペクターのひとことアドバイス~

バ ルコニー周りは塗装等の劣化や不具合によって、窓周りや手摺壁の内部に雨漏りが生じる可能性があります。不具合や劣化の様子が確認された場合は、ひび割れ の補修やコーキングの交換、塗装等の補修を早急に行う事をお勧めします。また、目視出来ない箇所に水漏れが発生している可能性もありますので、内装のリ フォーム・リノベーションをご検討の際は、浴室周りの床下やバルコニーの下部等の点検を合わせてされると良いでしょう。

雨漏りはそのまま放置しておくと構造の耐久性の低下や、木部の腐食、シロアリの発生などにつながる可能性も考えられますので早めの発見と補修が大切です。