ホームインスペクションでわかる収益物件の利まわり

  • Update: 2014-01-24
ホームインスペクションでわかる収益物件の利まわり

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一般的な投資指標とされる不動産投資の「利回り」ですが、実際に物件を見に行ってみると、建物の質がバラバラであることに驚かされます。要するに【建物の良し悪し】や【状態と利回り】には、何ら因果関係がないということなのです。

同じ価格帯や利回りの物件であっても、購入後のメンテナンスやリフォームにかかる費用、建物の寿命などを勘案すると、本質的には大きなバラつきがあり、割高な物件もあれば、逆に割安なものもあるという、いわば玉石混交な市場であることを意味します。

○県にある、築8年の木造アパートの床下部分。

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立地や築年数、グレードや間取りからすれば利回り(価格)は妥当でしたが、ご覧のとおり雨漏りの影響で内壁がビショビショ。

こ れらを補修しようとすればかなり大掛かりな費用がかかることを考えると割高で、依頼者であるYさんはしかるべき指値(値引き交渉)行うも通らず、2番手の 方が定価のままで購入していきました。この2番手の方はまちがいなく、建物の状況を把握していらっしゃらないと思います。

建物の現状がわからなければ、購入の可否判断などできるわけもありません。契約の前に、インスペクターなどの専門家に相談するか、ご自身で建物の状況をよく確認してください。