見えない施工不良に気付くために!日頃のセルフチェック

  • Update: 2016-04-18
見えない施工不良に気付くために!日頃のセルフチェック

安心して我が家での暮らしをスタートしたいのは、誰もがもつ共通した思いですが、仮に不具合・施工不良があった場合、早急に対応するためには日頃どんなことに気を付けていればいいのでしょうか。

重大な施工ミスは目に見えない箇所に

目に見えない箇所

重大な施工ミスやデータ改ざんは、多くが建物の基礎や構造など目に見えない箇所に潜んでいます。
このようなミスは、どんなに確認をしても引き渡し・契約前に見つける事が困難で、不具合が表面化してからわかる場合が多いのが現状です。表面化した事象から原因を推測し、それに基づいた内部調査を繰り返し、やっとそのミスにたどり着くことになります。

大事なのは、建物の変化にいち早く気付く事です。

新築物件には、構造に関わる部位や雨漏りについて、引き渡し後一定期間の補償がされています。しかし日々の生活に慣れ建物の変化に気づかず、問題が表面化することには保証期間を過ぎてしまっているケースも度々あります。
そのような事態を防ぐために、定期的なチェックが大切になります。

ひび割れ、染みは大事なサイン!

外 まわり、屋根、外壁、バルコニー、基礎など、建物の耐久性に影響のある箇所のチェックは重要です。屋根や外壁に面する天井や壁、また水まわりの直下階の天 井や壁も染みなどがないかも見ておきましょう。また、天井点検口や床下点検口がある場合は、内部のコンクリートや木材に染みやひび割れがないかも確認して おきましょう。
外壁のひび割れ
特にひび割れや染みの跡は気を付けてチェックしましょう。
ひび割れは、放置すると剥がれや破損に、また構造に有害な要因となる可能性があります。染みは雨漏りや設備漏水のサインでもあります。ひび割れ、雨漏りいずれも幅や大きさなどをチェックしておくことで、後々進行しているかの確認に役立つでしょう。

細かい記録で建物の変化にいち早く気づく

メモ
内覧会や竣工検査のときはもちろんですが、入居してからの点検にも細かい記録が不可欠です。不具合や変化が見つからないときでも、点検の記録、可能ならば写真も残しておきましょう。これは後から時系列での変化の様子を振り返ることができる大事な資料になります。

そうは言っても、構造に関係する部位はご自分でのチェックが難しいものです。ホームインスペクター(住宅診断士)や建築士などの専門家に相談するのであれば、内覧会・竣工検査のほか、工事会社や売主の定期点検のタイミングに合わせて保証期間が終わる前などの節目に見てもらうことが有効です。
早期に気づくためにも定期的に建物の状況を確認し、状態を把握しておきましょう。