見落としてる!新築マンションのパンフレットの見方

  • Update: 2016-04-02
見落としてる!新築マンションのパンフレットの見方
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さくら事務所 編集部

新築マンションのパンフレットは、どんどん豪華かつイメージ先行型になってきています。見る側としても、豪華な設備や気に入ったお部屋の間取り図につい目がいきがちです。

でも、大切なポイントを見逃して購入後に「こんなはずじゃなかった……」と後悔するのは避けたいところ。

ここでは、新築マンションのパンフレットを読む際、注意したいポイントを挙げていきます。

1.マンションのコンセプトを読み取りましょう

新築マンションのパンフレット

パンフレットの表紙やその裏側のページから、そのマンションのコンセプトを読み取りましょう。たとえば、立地が売りなのかそれとも構造が売りのマンションなのかといった点を確認します。また、内装や設備のグレード感から、見えるところにお金を掛けているのか見えないところにお金を掛けているのか、といった具合で見ていきます。

2.構造を把握しましょう

新築マンションの図面

マンション全体の構造とお部屋の構造の両面を見ていきましょう。本当に自分にとって必要な条件が満たされているか、冷静な目をもちつつ確認していきましょう。免震構造あるいは制震構造、または耐震等級2(建築基準法の1.25倍)といった表記がない場合、そのマンションの耐震性はごくごく一般的なマンションであることを理解しておきましょう。

3.全体配置図から住み心地をイメージしましょう

新築マンションの図面集

次は平面的な要素を確認できる図面集を見てみましょう。ここですぐに気に入ったお部屋の間取り図を見るのではなく、全体配置図からエントランスの位置や毎日使うゴミ置場や駐輪場、駐車場の位置を確認してみます。

まず確認したいのは「ごみ置き場」の場所。大規模なマンションの場合、住戸とごみ置き場が離れているとごみ出しに10分以上かかることも。エレベーターにはどのくらい乗り、どのくらい歩いて移動するのか、ルートを確認します。

また、機械式駐車場の位置や高さも同時に確認していきましょう。特に低層階の場合、機械式駐車場の位置が、自分の部屋をさえぎらないか、機械音が聞こえそうではないかを把握しておきましょう。

そのほか、エントランスから住戸までの距離も要チェックです。「駅から徒歩○分」の表示は駅から敷地までにかかる時間。住戸がエントランスなどから遠い場合、駅から自宅玄関に着くまでは意外と時間がかかることもあります。

4.物件概要を活用しましょう

そして気に入ったお部屋の間取り図は後回しにして、図面集の最後のほうに小さい文字で記載されている物件概要をよく確認しましょう。物件概要には以下のような情報が記載されています。

  1. 売主・施工会社に関する事項
  2. 物件所在地、規模、形質など
  3. 物件価格
  4. 物件アクセスや環境
  5. そのほか規則で定める事項

これらの情報から、具体的な生活を踏まえた想像をしてみましょう。たとえば、駅に近い商業地域に建つマンションなら不特定多数の人がマンション周辺を行き来することから、防犯カメラや玄関キーの防犯対策を再度本パンフレットに戻り確認してみたりする必要があります。

さらに、物件概要資料から全体戸数を把握したら、現在の販売状況と照らし合わせてみましょう。売れ残りが出そうなら、少し様子を見ようという判断にもなるかもしれません。また、1LDKや3LDKといった全体の間取り構成から、どのような家族構成・年代・性格の人が住みそうなマンションかも想像できますね。

完成前で売り出される新築マンションの購入において、パンフレットは貴重な判断材料です。ぜひともパンフレットを隅から隅までチェックして、「そのマンションは自分に合っているか?」を見極めてみてください。

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