新築内覧会、誰でもできる「ドア」の簡単なチェック方法

  • Update: 2016-03-18
新築内覧会、誰でもできる「ドア」の簡単なチェック方法

待ちに待った新築マンション・一戸建ての内覧会。完成した建物のお披露目会でもあり、新生活へのイメージも膨らんで楽しいイベントです。同時に、内覧会は、購入した物件の不具合や施工不良がないかをチェックする引渡し前の最終関門でもあります。

そこで今回は、ホームインスペクター(住宅診断士)が、内覧会立会い・同行の現場事例をもとに「ドア」のチェック方法をご紹介します。

1.開けてみましょう

ま ず扉を全開にしてみましょう。この時に扉やハンドルが壁等にぶつかってキズが付かない様になっている事をチェックしましょう。中には「戸当たり(ドアス トップ)」がついていないこともあります。戸当たりとは、ドアノブが壁にぶつかってしまわないように床に取付けられる突起物のことです。

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次の写真では、戸当たりがありません。住んでからドアを開けてノブが壁に当たってはじめて気付く……なんてことは避けたいものですね。壁を傷めないためにも、内覧会の段階で確認しましょう。

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また、戸当りには煽り止めと言って、開放状態で固定するための機能が付いている物もあります。ちゃんと固定が出来るかもチェックをしましょう。

2.表面を確認しましょう

扉の付け根にある丁番金具の状態をチェックしましょう。ビスやねじの打ち忘れがあることも。意外に思われるかもしれませんが、ホームインスペクションの現場では非常によく見られる不具合の一つです。

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ドアの固定具合を確認するには、ただドアを動かすだけではなく、適切な本数のビスでしっかり固定されているかを目で見てチェックすることが大切です。

加えて、扉の表裏や側面、また枠の状態を確認しましょう。特に角の部分等は表面の化粧シートがめくれていたり、欠けキズが付いていたりする事があります。

3.扉を閉めてみましょう

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扉を閉めてみましょう。この時、扉の丁番の調整が悪いと扉が枠に擦れたりぶつかったりする事があります。

次に扉を閉めたら、その状態でハンドルを回さずに扉を前後に引いたり押したりしてみましょう。調整が悪いと、扉が揺れてガタガタと音がします。この状態だと風などで扉がガタガタと音を立ててしまう可能性があるので、再調整をしてもらいましょう。

ま たドアの側面に飛び出している留め金(ラッチ)が外れて扉が空いてしまうこともあります。この場合、ラッチがうまく掛っていませんので同じく再調整をして もらいましょう。その他ハンドルの固定が悪く、ハンドルがグラグラ揺れ動く場合もありますのでチェックしてみてください。

ドアは毎日何度も開閉する分、不具合があると気になってしまいがちです。内覧会の段階でしっかりチェックしていきましょう。