ホントに大丈夫?再内覧会でチェックしておきたい3つのポイント

  • Update: 2016-03-02
ホントに大丈夫?再内覧会でチェックしておきたい3つのポイント

新築戸建・マンションを購入する際に行われる内覧会で指摘した箇所を直してもらい、きちんと補修されているかどうか確認をするための大切な機会であるのが「再内覧会(確認会)」です。

一方で、「内覧会でさえ初めてなのに……再内覧会なんて何をすればいいの?」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そんな方のために、ホームインスペクター(住宅診断士)が、現場事例をもとに、新築戸建・マンションの再内覧会において、チェックしておきたいポイントを3つご紹介いたします!

新築一戸建て引き渡し前チェック(内覧会立会い・同行)

ポイント1.内覧会で指摘した場所をチェック!

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内覧会で指摘した箇所が適切に修繕されているかを確認してみましょう。
画像は内覧会の際にご自身でビス(ネジ)がなかったことを指摘し、再内覧会に確認したところの写真。ビス(ネジ)が斜めに留められており、平らに仕上がっていません。このままで素手で触れるとけがをする恐れが。

ポイント2.修繕箇所の周辺をチェック!

玄関から指摘箇所までの導線、指摘箇所の周辺に傷や汚れが新たに発生していないかよく確認しましょう。

指摘箇所を直すとき、職人さんが作業道具を持って室内に入っています。補修箇所はきれいになったとしても、移動や補修作業中に道具などで回りを汚したり傷つけてしまうことも。
特に、クロス(壁紙)のキズや汚れが玄関まわりや柱などの角の部分に多いようです。内覧会の後にも人(業者・職人)が出入りをしますので、その際ついたキズや汚れがあります。再内覧会の際にはぜひ確認しておきたいところです。

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また、指摘箇所の修繕にあたり、特に問題がない状態の部材・部品をいったん取り外すことがあります。その場合、内覧会でご自身やホームインスペクターがしっかり固定状態などを確認したものであっても、補修に伴い、もう一度点検し直しておいたほうがいいでしょう。

指摘箇所はきれいに直っていたけれども、「復旧」のときに取り付けなおした部品・部材がうまく固定されていなかった、雑に取り付けられていたという事例もあるからです。

ポイント3.内覧会時に終わっていなかった箇所をチェック!

img (3)
基礎と外壁の間に取付られている、水切り金物にへこみキズがついています。これは内覧会の際にはなかったへこみキズです。戸建の内覧会では、「建物の工事 は終わっているけど、外構(庭や駐車場等)は工事中」ということがよくあります。この場合も、再内覧会で初めて外構のチェックをすることになりますので、 しっかり確認しましょう。

ただし、内覧会から再内覧会までの期間が1週間程度しかない物件などは、指摘した箇所の修繕以外、工事状況があま り変わっていないこともあります。物件によっては「引き渡し当日の朝にはなんとか終わる予定」というケースもあるかもしれません。この場合、再内覧会で見 られないものがあるのかないのか、事前に確認しておくと質疑の準備もしやすくなります。

傷や汚れは、引き渡し前に気付けば「アフターサービス保証」の対象となり、無償補修の対象になります。引渡し後に気付いた場合、対象外となってしまうケースも多いので、再内覧会でよくチェックしておきましょう。