「内覧会」は待ちに待ったマイホームに初めて入れる、楽しいイベントです。
同時に、誰もが「何をしたらいいの?」「どこを見ればいいの?」といった不安な気持ちになるかと思います。今回は、内覧会立ち会い・同行の現場を熟知して いるホームインスペクター(住宅診断士)が現場事例をもとに、新築マンション・戸建の内覧会で見落としがちな「棚」のチェックポイントをご紹介します。
棚を触ってみましょう
棚を実際に触ってみて、ガタガタと揺れないかどうかを確認してみましょう。棚にガタつきを感じる場合は、棚板が反っているか可動棚受金物の高さがずれている可能性があります。
棚板が反っていないかチェック!
可動棚がガタガタする場合は、棚板をはずして床に置いてみましょう。
棚板が床にピッタリくっつかないときや、棚板のはじっこが浮いているときは棚板が反っていますので、新しい棚板に交換してもらいましょう。木でできた棚は どうしても多少の反りが発生しやすくなります。反りがひどくなると、物を置くたびにガタガタ言って安定しませんから、要チェックです。
金具の取り付けをチェック!
また、棚を支えている棚受金物自体の取付が忘れられている場合もあります。
写真では、金具を差し込む穴は開いていますが、肝心の棚を支える金具(ダボ)が忘れられています。このままだと、棚に重たいものを置いたときに棚がひっくり返ってしまいます。
また、金具が取り付けられていても、取付け方が適切でない場合があります。
こちらは、ストッパータイプの棚受け金物の写真です。左の写真をよく見ると、左右反対に取付けられていることがわかります。正しくは右の写真のように取付ける必要があります。
戸棚の中をチェックする場合、薄暗いことが多いので懐中電灯があると便利です。棚だけでなく、部屋の隅や床下、天井裏などをチェックするのにも役立ちます。落とすとフローリングに傷がついてしまうので、落下防止策としてストラップなどを取り付けておきましょう。
棚の取り付けが不安定だと、物が落下してけがをするおそれもあります。安心して新居での生活を始められるように、細かいところまでしっかり確認しておきたいですね。