新築マンション内覧会当日!理想のタイムテーブルとチェックポイント

  • Update: 2017-07-25
新築マンション内覧会当日!理想のタイムテーブルとチェックポイント
※戸建の内覧会(注文・建売)に関してはこちらをご覧ください。
新築マンション内覧会立会い(同行)

内覧会には丸一日使って

契約を終え、ついに内覧会当日。

では、新築マンションの内覧会にかけるべき時間はどれくらいでしょうか?

結論から言うと、丸1日かけるべきです。

今回は、さくら事務所のホームインスペクターが、新居を漏れなく確認するための、理想的な内覧会タイムテーブルをご紹介します!

【注意】「さくら事務所」と名乗り、新築マンション内覧会立会いなどを請け負う人物にご注意ください。詳細はこちら

内覧会のベストなタイミングは?

理想的なのは、平日の午前中から内覧会を始め、お昼を挟んで夕方まで。

土日は内覧会で混雑し、人手不足で対応しきれない場合もあります。

内覧会での確認が終わると、何千万円の買い物に「確認したので大丈夫です」という意思を示すことになります。

後悔しないように、可能な限り時間を確保しましょう。

売主によっては2日に分けて行うこともあります。

 

ホームインスペクターおすすめのタイムテーブルはこちら!

10:00~13:00 お部屋(専有部分)の確認 

13:00~14:00 お昼休憩

14:00~15:00 共用部分の確認 

15:00~16:00   保険やオプションなどの打ち合わせ 

16:00~17:00 その他採寸など

10:00~13:00 お部屋(専有部)の確認

お部屋(専有部部)の確認は、プロでも2時間ぐらいはかかります。

初めての方でしたら、3時間以上はかけるべきでしょう。

ポイントは、キズ汚れは後回しにして、とにかくいろいろな設備や扉などに触って、動かしてみること。

 

たとえばキッチンは、実際に料理をしているように振る舞ってみましょう。

冷蔵庫から食品を取り出し、シンクで洗って、調理台で切って、換気扇を回し、コンロに火をつけ、食器棚から食器を取り出し…

これだけでも、自然と通水の確認・シンクの凹みなどの確認・調理台の傾きの確認・換気扇の動作や操作方法の確認・コンロの動作や操作方法の確認などができます。

 

寝室ではベッドの位置を想像し、朝はカーテンを開け、窓を開けて、寝室から出てトイレに行って、洗面所で顔を洗う。

これも、ベッドとカーテンの干渉は無いか・窓の動作不良は無いか・トイレの水はしっかり流れるか・洗面所の水はしっかり流れるかといったことが確認できます。

生活の流れを確認したら、目立つ傷・汚れを確認していきましょう。

お子様がいらっしゃる方は、お子様に「黒い汚れとか傷があったら教えてね」というと、ゲーム感覚で探してくれます。

これで、午前中から始めてもお昼は過ぎてしまいます。

13時頃でしょうか。お昼休憩に行きましょう。

 

床や棚の水平を確認するために、内覧会には写真のような「水平器」をインターネットで購入して持ち込む方も多いようです。 

水平器

水平器

 

プロは水平器の他に「レーザー水準器」で床の傾きを確認します。ちょっと高いので、ご自身で買うのはもったいないかも… 

 

レーザー水準器

レーザー水準器

14:00~15:00 共用部分の確認

共用部分の確認は、おろそかにされがちですが、非常に大切です。

マンションの資産価値を左右するのは、この共用部分だからです。

プロが同行した場合は、30分から1時間ほどかける場合もあります。可能な範囲でいろいろなところをウロウロしてみましょう。 

・共用部分はどの程度完成しているのか?未完成部分の確認はできるのか? 

・避難設備やセキュリティは万全か? 

・共用部分の保証期間や定期点検の実施時期の説明はあるか? 

・不具合事項の対処方法はどうするのか?

など、少しでも疑問に思ったことは売主様に確認しましょう。

 

中には、管理組合の発足後、セキュリティ面などの見直しをされる方もいらっしゃるようです。ここまでで、お昼休憩後1時間くらいは経過しますね。

 

15:00~16:00 保険やオプションの打ち合わせ

保険に関しては、売主様が提携の保険を案内してくれることがほとんどです。こちらは30分程度でしょうか。

ただし、ひとつだけ見て決めるのは要注意。無駄な保険がかかっていたり、逆に少なすぎたり。心配なら、プロに相談してみましょう。

適切な条件がそろってこそ、保険本来の役目を果たします。

オプションはおひとりおひとり条件が変わりますね。カーテンや照明器具も考えている方は、30分~1時間くらいかかるかもしれません。

 

 16:00~17:00 その他採寸

図面に載っている寸法と、お部屋の中の寸法(有効寸法)は異なってきます。また、カーテンの採寸をしておいた方が良いでしょう。

家具の搬入に邪魔なものはないか(取っ手やドアストッパーなど)も確認した方がよいですね。手早くやっても30分~1時間程度はかかります。

カーテンはカーテン屋さんやプロの採寸サービスもあるので、時間短縮のために事前手配をしておくと良いでしょう。

これで終了、お疲れ様でした!

マンション周辺の雰囲気を感じながら、ゆっくり晩御飯を食べに行くと、よりその町に愛着が沸いてきますよ。 

 

事前の準備が重要

思ったよりやること多そうだなあ…と思った方ほど、事前の準備をしっかりしましょう。

お部屋のチェックは、ご自宅で試してみると当日スムーズにチェックに取り掛かれます。改めてチェックしてみると、意外な不具合が見つかります。

また、売主からの事前連絡で「内覧会は○○分以内に」と通知されることもありますが、売主にしっかり時間をかけたいことを伝え、時間を確保しましょう。

ほとんどの場合、嫌な顔はされませんのでご安心ください。

どうしても時間が取れない…子供がいて大変そう…全部できるか不安…という方は、内覧会同行のプロもいますので、相談してみると良いでしょう。