タワマン内見時のチェックポイント6つ!後悔しない内覧会のコツも紹介

  • Update: 2024-04-04
タワマン内見時のチェックポイント6つ!後悔しない内覧会のコツも紹介

【注意】「さくら事務所」と名乗り、新築マンション内覧会立会いなどを請け負う人物にご注意ください。詳細はこちら

※戸建の内覧会(注文・建売)に関してはこちらをご覧ください。

さくら事務所の新築マンション内覧会立会いには、タワマンと呼ばれる高層のタワーマンションに関するお問い合わせや調査のご依頼がコンスタントに続いています。「パンフレットやホームページは何度も見たけど、実物のタワーマンションに立ち入るのは人生で初めて」という方も多く、何をどう見たらわからないというご心配から依頼されるケースもよくあります。

そこで、これから内覧会を迎える方のためのタワーマンション内覧会を失敗しないためのポイントをご紹介します。

新築マンション内覧会立会い(同行)

タワマンの内見時のチェックポイントは6つ

タワマンを内見する際にとくに気を付けてチェックしたいポイントは次の6つです。

・エレベーターの状況

・網戸の有無と取付け可否

・風切り音

・近隣の騒音

・携帯電話の電波

・部屋から最寄り駅までの時間

どれもタワマンならではのポイントなので、ひとつずつ詳しくみていきましょう。

また、下記記事はタワマンに限らず新築マンション全般の内覧会完全ガイドです。内見時にも使えるチェックリストや持ち物なども紹介しているので、本記事と合わせて参考にしてください。

新築マンション内覧会の完全ガイド!チェックリストやポイント、役立つ持ち物を紹介

(1)エレベーターの状況

エレベーターの台数や昇降スピードを確認しましょう。

マンションによっては、階数ごとに使えるエレベーターが分かれていることも。エレベーターの数が多かったり、停止する階が少なかったりすると、昇降時間を短縮できスムーズに移動できます。

エレベーターの台数は、50~100戸につき1台といわれていますが、50戸を超える場合は2台、100戸を超える場合は3台以上あるのが理想です。

エレベーターの台数は内見時でなくても調べられますが、自室からエレベーターまでの距離感やエレベーターの速度を、目で見て体感することで心構えでき、入居後の生活をよりリアルに想像できるでしょう。

(2)網戸の有無と取付け可否

タワマンは、強風で網戸が外れて飛んで行ってしまう恐れがあるということから、物件により網戸を設置していない場合があります。窓に網戸がない場合は、設置忘れではなく取り付けられない仕様なのかを売主や施工会社に確認しましょう。

なお、物件によって高層階のみ網戸なしという場合もあります。低層階・中層階を契約されている方は「網戸はつかない」と回答された場合でも、それは高層階だけでなく全階共通なのかを聞きましょう。

(3)風切り音

タワマンの中層階・高層階の住戸では、強風でもない日に風による何らかの気になる音が聞こえてくることがあります。住戸内覧中のいずれかのタイミングで静かにする時間を作り、外からの異音が聞こえないかを確認しましょう。

タワマンにおける風による異音の原因はさまざま。過去にあった例では、バルコニーの手すりパネルの形状・材質により風が吹くと笛のような音が鳴ったり、屋外からの空気補給(給気)が不足して窓サッシの隙間から空気漏れの音が出ていたなどがあります。

明らかな強風の日であれば多少の異音が聞こえてもおかしくありませんが、体感的に風が強いわけでもないのに異音が聞こえるようだと日常的にその音を聞き続けることになります。入居前に気づければ、売主に原因特定、改善を依頼できるためチェックしておきたいポイントです。

(4)近隣の騒音

タワマン内見時には、マンション周辺を通る車の音や、近隣居住者の生活音(すでに入居している場合)が気にならないか注意深く聞いてみましょう。

タワマンの懸念点のひとつとして、低層や中層マンションに比べ、遮音性が低いことが挙げられます。マンションの壁材は、密度が高く音が伝わりにくい鉄筋コンクリートが一般的です。しかし、鉄筋コンクリートは質量が重いため、高層のタワマン向きではありません。

タワマンの壁材は、鉄筋コンクリートの代わりに、石膏ボードなど軽い素材が使われます。軽さと引き換えに密度が低いため、遮音性が劣ってしまうのです。

内見時に近隣の騒音が気になる場合は、音が気になる壁側に大型の家具を配置したり、防音カーテンを取り入れたりすると、多少は改善できるでしょう。

(5)携帯電話の電波

タワマンでは携帯電話の電波が弱い傾向があるため、住戸内で携帯電話の電波を確認してみましょう。

携帯電話の基地局があるのは、地上40m、マンションでいうと13階ほどの高さです。タワマンの高層階では基地局からの距離が遠いため、基地局から発する電波や携帯電話から発する電波が届きにくくなります。

電波が悪い場合は、携帯電話会社をとおして小型基地局を導入したり、携帯電話会社に電波改善要望をだしたりすることで改善できるかもしれません。

また、タワマンではインターネットの回線速度の遅さに悩む方もいます。タワマンは戸数が多いため、時間帯によってはマンションで契約しているインターネット回線が混みあってしまうのです。

インターネットの回線速度は内見ではわかりませんが、ネット環境がどうなっているのか、担当スタッフに確認しておきましょう。

(6)部屋から最寄り駅までの時間

部屋から最寄り駅までの徒歩時間も測っておきましょう。

タワマンは、廊下が長かったりエントランスが広かったりと、外に出るまで時間がかかります。さらにマンションの外構面積も広いため、最寄り駅まで遠く感じることも。

駅までの時間は、物件資料などにも記載されていますが、実際に自分で歩いて計測しておくと、公共交通機関の発車時刻などに合わせて、家を出るべき時間を正確に見積もれます。

最寄駅以外に、近くのスーパーや病院、銀行などの距離感もつかんでおくとよいでしょう。

タワマンの内覧会で後悔しないためのコツ

タワマンの内覧会で後悔しないためには、事前の準備が大切です。

・住戸の内見は2時間程度確保する

・開始時間を早めに設定する

・内覧会のプロに同行してもらう

順に解説します。

住戸の内見は2時間程度確保する

内覧会の日程が決まり次第、窓口に連絡して住戸の内見(カーテンや家具の採寸ではなく施工確認)に2時間程度かけられるかを聞いておきましょう。

多くのタワマンではゲストルームやパーティルームといった施設を内覧会当日に見学できますが、建物が大きいため移動や見学に時間がかかり、肝心の住戸の施工チェックは駆け足になる傾向にあります。

住戸の施工不良は引き渡し後に見つかると、種類により無料で直してもらえない、家具を置くことで不具合の発覚が遅れるといったリスクがあるため、チェックには十分な時間をとりたいもの。共用施設は引き渡し後でもあらためて見学・利用できますので、内覧会は住戸の施工チェックを中心に考えましょう。

開始時間を早めに設定する

開始時間を午前中など早い時間にしておくと、住戸の確認が終わったあとで、ゆっくり共用施設を見学できます。

タワマンの内覧会は低層・中層のマンションに比べると、見る場所、やることが多く時間がかかるため、遅い開始(受付)時間だと、共用施設の見学も住戸の内覧会も慌ただしくなってしまうのです。

売主の窓口に連絡すれば、開始時間の変更を受け付けてくれることがほとんど。可能な限り午前中など早めの時間に変更依頼しておきましょう。特に土日に内覧会を希望する方が多いため、平日に内覧会を設定しておくと相対的にゆっくり見られるでしょう。

内覧会のプロに同行してもらう

住宅診断士がマンションの内覧会に同行するサービスをおこなっている会社もあります。

とくにタワマンの場合、チェックすべき項目や範囲が多いです。すべて自分で点検できるか不安な方は、内覧会同行サービスを活用しましょう。

内覧会では、キズや汚れがないか、間取りや仕様に相違がないか、窓やドア、設備が問題なく動くか、などを細かくチェックします。内覧会で不具合を見落としてそのまま入居してしまうと、無償で直してもらえない可能性もあるのです。

はじめての内覧会で、自分たちだけですべてチェックするのは容易なことではありません。費用はかかりますが、プロの力を借りてしっかりチェックしておくことで、不具合の有無にかかわらず、安心して新しい生活をスタートできるでしょう。

タワマン内見時のポイントを理解して有意義な内覧会にしよう

タワマンは、エレベーター・騒音・電波など、低層や中層マンションと比べ、気を付けてチェックすべきポイントが多くあります。内覧会の日程が決定したら、時間帯や住戸の内見にさける時間を確認し、当日に備えましょう。

内覧会ですべてチェックできるのか心配な方は、内覧会同行サービスを活用するのがおすすめです。

さくら事務所でも、新築マンション内覧会の立会い同行をおこなっています。マンションの建築に精通した住宅診断士が、100項目を超えるチェックリストをもとに、オートレーザーや精密水平器を使用して点検します。

専門的な見地からマンション特有の不具合をチェックするのはもちろんのこと、生活していくうえでの音や臭い、設備機器などに関するアドバイスも可能です。

さくら事務所では2005年に国内で初めてホームインスペクションを開始し、累計実績は65,000件を超えました。さらにサービスご利用満足度は98%とご好評いただいています。(2024年3月時点)

これまでの実績と経験から得たノウハウでサポートさせていただきますので、内覧会同行サービスを検討している方は、ぜひ一度さくら事務所までご相談ください。

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